貴船神社
10年以上前に、京都や大阪在住の知り合い数人と鞍馬山に行った事がある
開花前だったのもあるけれど、移動も山に登ったのもずーーーーーっと一緒に行ったメンバーの恋話に終始して、思ったより真新しい造りなんだなあ・・・帰り道の下り坂、急だなあ・・・ぐらいにしか記憶になかった
貴船神社に到着して、私が昔行ったのは、隣の鞍馬寺だったという事を思い出した・・・
すでに来た事あるーなんて思っていたけれど寺と神社を間違えてるし、開花前はそれほどまでに、興味がなかったのだろう・・・
バスが出ているのになぜか歩きで行ってしまい、好天に恵まれたせいもあって二月というのに汗ばんでいた
そしてかなり歩いて本宮に到着したけれど、改修工事で参拝が出来ない様だった
道路に戻ってどうしようかと思案にくれたけれど、
同行してくれた友人がせっかくだから奥宮に行ってみようと言ってくれて、再度歩き出した
奥宮は本宮と違って、人気のない平地でぐお社まで見渡せる境内だった
鳥居周辺には昔のままの木々が茂っていて、静かでとても雰囲気が良かった
お社に近づいてみると、屋根から金色の放射線状の光が出ていた
神社は白い放射線状の光の事が多いけれど、金色だった
お社の屋根から目線を下にやると、奥宮の由緒書きの看板が目に入り、読んだ
だいたいいつもあまり下調べせずに出かける
貴船神社の私の知識は、
「神様が船に乗って来た」
ぐらいだった
"玉依姫命(神武天皇の母)が黄船に乗って浪速から淀川、鴨川、貴船川を遡って当地に上陸し、此処に祠を造営して水神を祀ったことに始まる"
由緒書きにはその様な事が書いてあった
玉依姫・・・? ここにお祀りされているのは女性なんだ
神武天皇のお母さん??
歴史にとても疎いので正直よくわからなかった
奥宮のお社にお参りすると、なんとなく天香久山神社で感じた宇宙っぽい感じがした
境内にあるベンチで貴船神社を検索すると
「奥宮には、玉依姫が乗って来た船を石で隠した船形石がある」
とあった
え、そんなのあったっけ?
どれ?
と顔を上げるとお社のすぐ横にあった
反対側の由緒書きとかお社の屋根ばかり見ていたから、石が積み上げられた巨大なものがあるというのに、全く目に入っていなかった
ちょうど人が完全にいなくなったので、私はその船形石に近づいてみた
今ではちょっとメロディが思い出せないのだけれど、
同じ節回しで一小節くらいで終わる、歌の様な呪文の様なものが聞こえて来た
女性の声だった
髪がとても真っ黒で豊かな感じだった
顔が視えて驚いた
顔は爬虫類の様になっている
玉依姫様だと思った
ここに船が隠されているのですか?
と聞いてみた
その答えではなかったけれど、玉依姫様は船の説明をしてくれた
玉ねぎの様な、小籠包の様な形をした船で、先が伸縮する造りになっている
先の方だけ黄色っぽい、金色っぽい色をしている
船は水の力を利用して動く
リニアモーターカーは磁石を利用して浮きながら動く様に、この船も水の力を利用し少し浮いて動くので、水の流れが上流か下流かは無関係に進む事が出来るのだ
という説明だった
説明している時の彼女の声は女の人の声と金属音が同時に発せられる様な感じで、
声も聞こえるのだけれどビジョンで見せてくれた
なぜ彼女が爬虫類の様な姿なのかというと
"上と始終繋がりすぎている"
からみたいだ
彼女は上と常に繋がってトランス状態の様になり、人と上との橋渡しをしている様だった
とても親切で丁寧に教えてくださるのだけれど、
はっきりとお顔が視えるだけに動揺を隠せなかった
この貴船以降、"繋がりすぎると玉依姫様の様に異形の姿になる"という教訓が念頭にあり、
人間としての活動もちゃんとしようと心がけている
その時
ドンッ
と後方で音がした
驚いて反射的に振り返ると、人は誰もいず、ただ小さなお社があるだけだった
その音はまるで人の手で木の板を叩いた様な音だった
玉依姫様ばかりと交信していないで私のところにもお参りしなさいという意味かなと思い、その小さなお社もお参りをした
帰りは駅までバスで帰った
バスの車中で「玉依姫」を検索した
タマヨリビメ(タマヨリヒメ、玉依姫、玉依媛)とは、神道の女神である。
タマとは霊のことで、ヨリとは憑りつくことである。すなわち、タマヨリビメとは「神霊の依り代となるヒメ」を意味する。この名を持つ神は複数存在する。
タマヨリビメ (日向神話) - 海童の娘。彦波瀲武鸕鶿草葺不合尊の妻で、神武天皇の母。
まんまだったので本当に驚いた
彼女は完全に巫女であり依り代になりまくりな雰囲気だったからである
それと、海童の娘って・・・
調べたら彼女のお姉さんは出産の時に本来の姿(鰐とも、鮫とも、龍とも言われている)を表してしまいそれを恥じて海にある竜宮に帰ってしまった
その時生まれた子はウガヤフキアエズと言い、心配だからあなた私の子の乳母やってちょうだいと頼まれたのが玉依姫様だった
後に自分の甥であるウガヤフキアエズと結婚し、子を何人か産む
この時は気づかなかったけれど、私はこの後沢山
「海に関係する女神」
「龍、爬虫類型宇宙人」という様なキーワードが何度も頻出する様になる
新しい謎解きの始まりだった