弥山の御山神社
弥山は弘法大師の修行の場となった事から霊場の須美仙山にちなみ弥山になったという
弥山の頂上にある御山神社は厳島神社の奥宮で、宗像三女神をお祀りしているという
今でも弘法大師が護摩焚きをした時の炎を消さずに守られ続けているという霊火堂に寄り、歩いて弥山を皆んなで登った
途中で腕にカナブンが止まった
暑さと疲労で汗が沢山出たけれど、宗像大島の辺りから
「疲労困憊で肉体をいじめた後の奥宮or聖地ではかなりアンテナが立つ」
という事を学んでいた
しかし期待や目論見は何かを受信する時に妨げになる
実際はそんな事考えられないくらいぜーぜーしながら弥山を登った
なんとかして全員御山神社に着くと、赤い綺麗なお社が三つあった
どれも同じ大きさで作られている
御山神社の由来はある日紅の帆をかけた船に乗った三人の女性が厳島神社に来たという
よく見たらそれは船ではなく、ガラスで出来た壺だったらしい
彼女達はこの地に彼女達をお祀りする神社を建ててくれとお願いしたらしい
私の知る限り、宗像三女神が揃って登場するのは、誕生の時の「誓(うけい)」の話以来なのではないだろうか・・・
しかしこの伝承も沢山の説があって、定かではない
金色の目
Yさんは皆んなに祝詞を奏上するようにと促して皆んなで祝詞を上げた
その時お社にずっとカラスがいた
後から知ったのだけれど、神社を創建するに辺り鳥が重要な鍵を握るようだ
祝詞を上げている最中、突然目の前にまん丸の黒い穴が二つ、現れた
なんだこりゃ・・・
鼻??
小さくて低くて丸い鼻だった
えっちょっと待って宗像三女神だよね??
前回宗像大社中津宮を参拝した時見えた神様はスッとしたチェ・ジウさん似のアジアン美女
沖の島を海から眺めた時は日本人離れした外国人風の美女
市杵島姫がお祀りされていると言われる、陸地にある辺津宮では見えなかったけれど、女性らしい社交的なふわふわっとした感じはあった
この鼻はまるで小さな子どもの様な鼻ではないか・・・
と思っていたら少し画面が引いた
鼻を覆う様に白い女の人の手が三つ視えた
やはり先ほどのは小さな子ども、五歳くらいの女の子の鼻だった
女の子の右目、左目、口を覆っている手は、女の子より年上の手にみえた
その時、すっと女の子の右目を覆っている手がおでこ側にズレた
女の子の目がゆっくり開いて、私の方を見た
その目は金色だった
目が合った瞬間に、
左目、潰されている
と思った
三本の手の持ち主達も耳や喉を潰されている様に感じた
女の子は尼削ぎと呼ばれるおかっぱ頭で黒くてまっすぐな髪を持ち、左側に紅い組紐の髪飾りをつけていた
その時この三人は何者なのかというイメージが頭に入ってきた
田心姫
多岐都姫
市杵島姫
は世襲制度である
名前も襲名し、三人一組で巫女として神に仕える
子どもの頃から三人とも体の一部を不自由にされる
そうする事で生じる霊力を用いて神降しをし、神託を下ろす
この時代(私が今見ている三人)は一番年下である市杵島姫が三人の中で一番霊力が強かった
残る二人は市杵島姫と呼ばれる女の子の補佐として三人で行動した
ええええ・・・
そうなんですか・・・
だから厳島神社は、市杵島姫がメインなんですか・・・
あくまで私が視えたイメージだし、三人一組でそれぞれ体のどこかを不自由にするとか、目下調べ中だけれどまだそういった文献はお目にかかった事がない
しかしあの金色の目は強烈な印象であり、私は私の視えたものを信じている
放心状態と疲労困憊のまま東京に戻った
暑い夏だった