実録霊性開花日記

e-mail camphor.eri.project@gmail.com 山楠えり 2018年7月にセドナに一人旅をして何かが開花して帰国

開花・ゼロ セドナ四日目

MMさんとAさん

朝起きた時からずっと落ち着かなかった
約束の時間になって、私の泊まっているモーテルの前に車が止まり、車のドアを閉める音が二回した
その音を聞くとすぐに部屋のドアを開けてMMさんとAさんを出迎えた
MMさんは写真の通りのネイティブアメリカンのようなスエードのベストとアクセサリーをつけていた
Aさんは細くて可愛らしいヘアゴムをしていた
二人を部屋に招き入れてはみたものの、椅子が二脚しかなくてAさんはベッドに腰かけてもらった
MMさんは日本語を少し話すけれど、初めてなのでお互いどのくらい会話可能かわからないのでAさんにコーディネーターと通訳をお願いした
なんとなく、Aさんとお会いしてお話ししてみたい気もしたのでそうしたのだけれどそれが結果的に良かった

MMさんは自己紹介を大きな声でした
事故等の何回かの臨死体験でこの仕事をする決意をした事
以前は警官として働いたり、職をいくつか変えていた事
ひとしきり話すと、今度は私のリーディングになった

亡くなった父方のおばあちゃんと女神のような、女性的な存在が二人左側にいる、とMMさんはサラっと言った
少し目頭が熱くなった
私はかなりおばあちゃん子だった

「お母さんを、あなたは遠ざけているように思えるけどどうして?」
どきーん

熱くなったのがちょっと引っ込んだ

確かにそうなのだが、初対面の人に理由を話すのは難しい・・・
正直に説明が難しいです・・とにかく母とは価値観が違うと、小さい頃から感じていましたと告げた

核心

「あなた、おばあちゃんの声が聞こえているのに、聞こえてないフリしているでしょう?」

どきどきどきーん

どうしてそれを・・・


19歳かそこらの時だったと思う
実家に帰省した
冬で、夜で、トイレに行くには仏間居間沿いの暗い廊下を通らなくてはならない
ちょっと怖いなーと思いながら歩き出したその時、
仏壇の方から祖母の声が聞こえた

「わあ」

とかなんとか、言葉ではなかった気がする

祖母は私が14歳の時に亡くなっている

とにかくそれは間違いなく祖母の声で、とても嬉しそうなのは感じた
祖母の声とわかった瞬間に怖いと思ってしまった

ごめん、嬉しいけど怖いごめん

とかなりドキドキしながらトイレに行き、布団に入ってもその日は怖すぎてなかなか寝付けなかった気がする

「Exactly I listened her voice once...but yes I ignored it and I thought it was just my imagination(確かに一度おばあちゃんの声を耳にしました・・ですがそれを無視して、気のせいだと思いました)」

「だけどあなた、それ以降もおばあちゃんの気配を感じたりしていたでしょう」

もうこの人の前ではごまかしがきかない
何度も何度も気配は感じたし、 守っていてくれている、そばにいてくれている感覚は間違いなくあった

正直に頷いた
その後MMさんは色々と心当たりのある事を言われたり、気をつけるべき事をアドバイスしてくれた

私も小さい頃のいくつかの不思議な体験と、直近のアロマトリートメントを受けたら施術者の前世が見えた話をした

女神

祖母と共に左側にいてくれる女神のような人についてもう一度尋ねると、お母さんのような存在だよとMMさんは教えてくれた

そういえば、と思う事がある

小学校四年生の時に、等身大の女神様のような絵を自分で描いてこの人が本当のお母さんだ、と勝手に思い込んで自分の部屋に絵を飾っていた時期があった
いつの間にか絵を飾るのはやめたけど、なんとなく自分の母親が母親であるというのに違和感があった

Another planet

最後に私が昨晩描いた原人の様なインディアンの祖先の様な絵をMMさんに見せた

「顔が現代人と違う様なのですが、この人達は原人でしょうか? それともネイティブアメリカンの祖先?」

「They are not apes nor American native ancestor.They came from Another planet(彼らは原人でもなければネイティブアメリカンの祖先でもないよ。彼らは別の星から来たの)」

ええ、とちょっとのけぞった

「And You(あなたもね)」

えええええ、いやー、ちょっとそれはどうなの? 今までふんふんと半ば確認というか確信の確認みたいな感じで納得しながらお話し聞いていたけど、さすがにちょっとそれは飛躍しすぎなのでは・・・・
と心の中で思ったけれどなんかまあそうですか・・と当たり障りない受け答えをしたと思う

最後にカードを引いて、記念写真を撮ってMMさんは帰って行った





↑なんかもう顔がむくみまくっているので隠しました・・ついでにMMさんも隠してしまいました・・


ガイドのAさんはギャラの受け渡しがあるので残ってもらっていて、その時にAさんにこの近くに気軽にハイキング出来るトレイルコースがあるのを教えてもらった
不意にAさんが
セドナにもアロマオイルを作っているところがあるんですよ」
と言った
先ほどのアロマトリートメントを受けたら前世が見えた話を聞いて、教えてくれたのだ
その時は時間に余裕があったら行ってみようかな、ぐらいに思っていて、お店の名前のメモをもらった

マフィン半分で

Aさんともお別れをしてまだ日が高かったので、Aさんおすすめのここから気軽に行けるハイキングに行ってみる事にした
宿泊先の向かいにあるベーカリーでお昼ご飯のマフィンを買って、それをリュックに詰めて出発した
想像していた「気軽に行けるハイキング」より結構ハードな感じだった
岩がゴツゴツしているしサボテンまで乾燥しているし、人はそんなにいないし、ちょっと不安になって来た



雨で砂利と土が流されていたりして、左なのか右なのかわからない箇所があった




雲も怪しい雲行きになって来ていて、これでスコールが来たら砂利が流れて難航するかもしれない




そして何より人がいない




一応グーグルマップは機能するけれど、自分の勘を信じていくしかない




右か左か、

次も右か、左か、

人の歩いた気配はあるか、無いか

30分くらいハイキングして、なんとなく目処がついた

前方に人工の道が走っているらしき気配がある(あくまでも気配だけれど)

ちょっと一安心して、木の下に座ってマフィンを取り出して食べた

無音で微かな風の音しかしない

目の前には大自然と空しかない

もぐもぐとマフィンを半分食べた辺りでそれはやって来た

ゴツゴツした乾いた荒地に一斉に轟く波しぶき
地球全体を覆うほどの莫大な量の水を核爆発の様なものを使ってもたらした
誰が?
顔がワニの様な他の星から来た宇宙人達が


口の中にマフィンが残っていたままそんな壮大なビジョンが頭の中に入って来て、
ワニの様な見た目の宇宙人がずっと昔の自分だったというのも至極当然でしょ、やっと思い出したのぐらいの当たり前感があった

爬虫類・・・苦手なのになあ・・・

マフィンを半分手に持ったまま、とりあえず否定というか抗うのはやめようと思った