実録霊性開花日記

e-mail camphor.eri.project@gmail.com 山楠えり 2018年7月にセドナに一人旅をして何かが開花して帰国

夏休み・八月の帰郷

一泊の帰郷、菩提寺産土神

私の父は私の娘が彼氏を連れて来るのを楽しみにしていた



昼過ぎに着いた私は娘と彼氏を動員してお墓参りに行った

菩提寺は小さい頃住んでいた家と近かった
お寺の女の子と仲が良かったので5歳〜7歳までほぼ毎日お寺で遊んだ

「懐かしい。お寺の縁の下にタイムカプセル埋めた」
「あそこの本堂に続く階段で白い着物着た顔に刺青した人見たよ」

とか独り言の様に娘と娘彼氏に話しかけながらお墓参りを終えた

「ここから歩いていける距離に、神社があるから行こう」
「ああ懐かしいこの木造りの家・・・夕方通ると必ず日本酒を使った煮物の匂いがしたよ」
「この家でお葬式があって、初めて死んだ人見た」
と話してる1分ぐらいの間に、小さい神社に着く





神社の横にある家で育った
台所からはお宮が見えた
用水を隔ててすぐにお宮だった

小さい頃はお宮で遊んでからお寺に遊びに行くという、小さい頃の方が熱心に毎日言ってたじゃんという生活をしていた

記憶の中にある神社の鳥居は高いけれど、大人になってから行くととても低かった

懐かしい!
を連呼する私と温度差のある若者二人という取り合わせで片田舎の古ぼけた神社にお参りする

ご祭神は天押雲命武甕槌神
水の神様と雷、武力の神様だ

お社の上に黒い、妙齢の龍がいる様に見えた


お久しぶりです
横の家に住んでいた者です
今日はここにまた来る事が出来て嬉しいです
ありがとうございます

とお参りした
低い声で

「お前か」

と言われた気がした

なんとなく、弱ってる感じだった

お社は蜘蛛の巣がすごく張っていてせっかくの見事な龍の彫刻が凄みと荒廃ぶりを増していた

「これ見て怖い」

と娘が言った

見てみると、しゃちほこらしきものが破損してお社の回廊に置かれていた


しかしこんな大きいしゃちほこがお宮の屋根にあった記憶はない

不思議だなーと思っているとまた娘と彼氏のPが騒ぎ始めた

お社の土台のコンクリの隙間から小さなアマガエルがぴょこぴょこ頭を出していた



Pにカエルを手に載せさせ写真を撮った

懐かしい

秋になると銀杏の葉が黄色になってその根本で祖母が内職をしていた(銀杏の木は根本から斬られていた)
夏休みにはラジオ体操で朝早くみんながお宮に集まっていた
中学生まで帰省してここに来られていた
ブランコの鎖をカスタムして誰が一番スピード出せるか競った(ブランコは無くなっていた)
神社の縁の下に隠れたり杉の木に隠れたりしてかくれんぼした
雲梯を手の皮が剥けるまでした(雲梯も無くなっていた)
お祭りの時には扉が開いて、中には鏡があり、その前で祖母と踊った

思い出がこの神社と密接に関係している
私は小さい頃からこのお宮の恩恵を存分に受けて来たんだなと思うとありがたく思った

もう一度お礼を言った

弥彦神社

次の日は父のお店(お寿司屋さんです)が定休日だったので、父と父の奥さん(父、再婚しています)と弥彦神社に行った
とても暑い日だった
弥彦神社に行くよと言うと弟や弟の奥さん(新婚さんです)は神様女の人だよねーと確認して来た
え、男神だよと私と父が反論した

調べてみたら天香山命と言う男神だった

父は
「昔は弥彦詣でに行くと男達が集ってお参りに行ったんさ。お参りの帰りに芸者遊びをするのに奥さんが一緒に来ちゃ遊べねっけ、弥彦の神様は女の人らっけ、嫉妬するっけついてくんなやゆうて言い訳に使たんさ」
と説明してくれた
なるほど・・・
父は色んな事を知ってる

弥彦神社は森の中に御拝殿がありすごく気持ちの良い神社だった




やはり男性的な雰囲気が漂っていた

社務所でお社の説明書きを見ていたら、摂社に祓戸神社があるのを見つけた
祓戸神社でお祀りしているのは、大祓の祝詞に登場する神々

なんとなく宗方三女神と通ずるものがあるので、祓戸神社に行ってみたくなった
父と父の奥さんも協力してくれて、人に尋ねて歩いて探した

弥彦の鳥居を出たはす向かいに祓戸神社はあった




古い感じで、聖域な雰囲気がしてとても良かった
奥に長い神社だった

お社には私一人だけで行った

手を合わせていたら、

「後ろに回れ」

と頭の中で声がした

なんだろう、蛇とかいないかなあ、とこわごわ後ろに回ろうとしたら、石で出来てる苔むした祠があった



恐らくこれが本来の祓戸神社だったのだろう
正面から見えるお社も相当古いけれど、石の祠はさらに古そうだった

教えて頂いてありがとうございます
と頭を下げた



こうして家族と過ごす短い夏休みは終わった

皆んな幸せそうで、元気そうで良かった
そして皆んな私のこの突然の開花を否定する事なく貶す事なく理解を示してくれたのがありがたかった