実録霊性開花日記

e-mail camphor.eri.project@gmail.com 山楠えり 2018年7月にセドナに一人旅をして何かが開花して帰国

開花・ゼロ セドナ最終日

チャペルオブザホーリークロス

貧血で目覚めた瞬間から目が回っていたけれど、今日はチャペルに行こうと決めていた
昨日と同じ様に朝にトローリー発着所に行き、乗り込む
確か予約時の名前を他の人はガイドさんに告げてから乗り込んでいたけれど、
私はノン名前告げノン問いただされだった
日本人一人しかいなかったし二日連続で分けて乗車する変わった乗客と思われたのかも知れない

チャペルはフランクロイドライトの弟子で芸術家の女性が建築したもので、

チャペル側にある岩の形がまるで聖母子の様に見えて、彼女はここにチャペルを建てる事を決めたという
問題なのが見学時間が20分しかない事だ
チャペル外にある駐車場に着いて、昨日と同じガイドの女の子に確認するとやっぱり20分後に戻って来てと言う
駐車場からチャペルへは緩やかな上り坂が作られている
心持ち早歩きで上がっていった






チャペルにたどり着いて入り口に入ると、巨大なキリスト像が目に入った
地元の彫刻家がこの春に寄贈したものだという







見た瞬間、涙が出た

この世界の悲しみをこの人は一手に引き受けて、天に召された
他の人間達に人間の限界を示すため
神を信じていれば恐怖に打ち克ち磔刑になる事を受け入れた人
まぎれもなく彼は人間だった

慈愛や赦しのあまりの圧倒的なエネルギーに驚愕しつつ感動しつつ
うわなにこれ涙が止まらない
はたから見たら変なアジア女が嗚咽を漏らしている様に見えているなーと言う冷静な自分もいながら、
涙が溢れ出てまともにそのキリスト像が見えなかったし目もそんなに開けてられなかった
顔の目の前が温かくなって、誰かの気配を感じた
そのまま目を閉じていると、ベールを幾重にも被った女の人の様な感じがした

この人いつも祖母と共に左側にいてくれる人だ

とわかった
優しくて温かいイメージだった
とにかくチャペルの中にいると涙が止まらないので外に出た
外に出てこのチャペル建設の謂れを読んだりして、心を落ち着けた
そうこうしている内に20分経ってしまったので、急いで坂を下り駐車場へと急いだ

ごめんなさいと謝りながら乗り込んだ私は最後の一人だった

みんなあれを見て私みたいな反応にならないのか・・そうか・・
泣いた事バレバレで恥ずかしいな・・と思いながら居たら、程なくして終点の発着所に着いた

着いたのはまだ午前11時半くらいだったと思う

その日も思い切り躊躇なく血は流れて居た
このまま居たら、多分貧血で動けなくなるかも知れない・・と思った
Aさんが教えてくれた、セドナのアロマオイルショップに行ってみようかなと思った
色々活動出来るのは今日が最後だし、そうしてみようとuberを呼んだ

地球の知恵

そのアロマオイルショップは、地球の知恵という名前だった
厳密に言うとセドナの隣町のページスプリングスというところにある
uberのドライバーさんはおじいちゃんだった

「こんなとこに何があるの?」

と聞かれて、アロマオイルショップがあるんです、とだけ答えた
どうしてセドナに越して来たのか尋ねたら、健康のために、とおじいちゃんは手短に答えてなんとなくお話ししたくないのかなと思ってあとは大人しく車に乗って居た

セドナの街よりさらに何もないところにショップらしき入り口があって、そこで降ろしてもらった

可愛い庭に所々研磨された石が置かれて居てとても雰囲気が良かった





もうオープンの時間なのにドアが閉まっている

ノックしてみても何も反応がない

静かだな・・居ないのかな・・今日お休み??
と色々と頭をよぎる中、庭を眺めてノックする、というのを何度か繰り返した

何も反応がないので今日はお休みなのかな・・と諦めて帰ろうとした矢先に

「奥まで進んで」

と書かれた看板を見つけた

え? 奥にさらに何かあるの?
と不思議に思い奥の方に目をやると、可愛らしい山小屋風の建物があった

もしかして・・この山小屋風のがお店で、ノックしまくって居たのはおうちだったかも・・ごめんなさい・・と思いつつ、山小屋風の建物のドアをノックした

程なくしてドアが開いた

まさかそこでアリスさんに言われた運命の人に会うとはドアが開く直前まで思って居なかった


運命の人

ドアを開けてくれたのは、背が高い長髪の白人男性だった
その人を見た瞬間にアリスさんの言っていた運命の人ってこっちだったかーと心の中で思った
少なくとも恋愛方面ではない・・・
お店に入った途端、ここはタダモノではないなと感じた







綺麗なターコイズグリーン色の壁に、うねったままの木を使ったテーブルにずらずらと並ぶアロマオイルの小瓶
床には見事な絨毯が敷かれて居て、とても素敵な空間だった

私は愛という言葉が照れ臭くて好きになれずに居たけれど、この空間は間違いなく愛があるなと感じた


男の人の名前はJさんと言った
私は一生懸命拙い英語でここに来た目的を伝えた
途中スマホの辞書で婦人科系の病気をいくつか調べて、九年間程薬を服用して来たが最近服用中止した事も伝えた
Jさんは私の話を熱心に聞いてくれた
言葉の障壁があるのにこの人完全に理解している、と思った

今度はJさんがゆっくりと話し出した

「今から君に何種類かのオイル(彼女達、と表現した)を紹介するよ。大事なのは感じる事だよ。これがその病気に良い、と言われても、もし君が彼女をあまり好きできないな、と思ったらそれで良いんだ。感じて選ぶのが大事だよ」

そして躊躇なく七つ程オイルの小瓶を選んで私の前に置いてくれた
香りを嗅ぐと頭の裏側がざわざわした
確かにこれは苦手、とかこれは良い香りとかそれぞれに個性があった
小瓶を手に取るとまるでお地蔵さんの様に心を込めて作られている感じがした
後で調べたら、ここは一つ一つボトリングする時にお祈りなどをしてボトリングしているらしい
そう聞くとおどろおどろしいが、愛情を込めて作られているのが伝わって来た
良い香り、でもなんだかトゲトゲしいねとかすごく優しくてお母さんみたいな感じ、とか感想を言うと、
Jさんはとても嬉しそうにした

「そう、彼女はとてもビューティフルなんだ」

とうっとりとして言った

改めてこの時の事を文章にするとなんだかトンデモっぽいけれど、
とても自然にJさんは振舞って居たし、その空間に彼はぴったりと合ってる様に見えた
そして少しJさんの身の上話もしてくれた
ちょっとだけ私と似ている様な気がした

最終的に私は五種類のオイルを選んだ
実践的なオイルの使用法を教えて貰った



↑ホテルで撮りました



Jさんは男性なのに婦人科系の病気の改善するオイルを聞かれて、躊躇なく何種類かのオイルをお勧めしてくれた事
実践的な使用法も、男性なのに淀みなく教えてくれた事
私はただただ感心して居た
女性性を大切にしない割に性差にこだわり過ぎて居たのかも知れない、と思った

かなり長い間そこで過ごして、ふわふわとした足取りで帰りのuberを待った
とにかく電波もない所にあるので、電波が途中で何度も途切れてしまいuberが帰ってしまわないかハラハラした

果たしてuberはやって来て、私を無事に乗せてくれた
ドライバーさんは女性で、アロマオイルショップの事も知って居た
色々と楽しく話して居たら、

「日本人はこれ好きだよね、あげる」

とボイントンキャニオンに居るおじさんが配っているハートの赤い石も貰ってしまった

泊まっているホテルの部屋に着くとすぐにJさんに教えて貰った通りに実践してみた
相変わらず異様なまでに血は出て居た
でも、九年間も毎月自然に起こる現象を薬の力で止めて居た方が余程異様なのかも知れない


明日は朝から空港行きのバスに乗って、ライブを観にアリゾナの街中まで移動する
その日は早めに寝た

次の日、朝起きてトイレに行ったら手のひらサイズの血の塊が痛みもなく出て来た
そしてそれからもう滝の様に血は流れる事は無かった

嘘だろ、と自分でも思ったけれど自分の体に起きた事だし、色んな事が起こり過ぎてそんな事もあるかも知れぬな、と思い直した


↑だいぶ経ってからチャペルのキリスト像を描いたもの 涙でよくわかんなかったけど、今回改めて写真を見返したらりんごとか生えてたんだ!と今頃知りました